サラリーマンが安易に起業して後悔しがちな10のこと。

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この記事の所要時間: 1153

起業で後悔したこと

 私は今サラリーマンとして、日々好きな仕事をさせて頂いておりますが、過去の経歴には、起業していたという時期もありました。
 
 一般的には、サラリーマ⇒起業という経歴をたどることが多いのでしょうが、私の場合は、逆の経歴で今まで生きてきました。
 
 そんな、経験から、サラリーマンの時代と起業していた時代の比較から、サラリーマンが起業して後悔してしまう代表的な事例を挙げてみました。
 
 非常にありきたりなことですが、よくありがちな、サラリーマンが起業して後悔しがちなポイントですので、是非参考にして頂けると嬉しいです。

 それでは早速。
 

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私は過去、起業していた

過去の起業経験

 どうでもいい話ですが、この記事の信憑性を高めるため、私の経験を書いておく必要があるかなと思い、この項目を設けました。
 
 私の経歴は、正直なところ、全くもって一般的ではありません。
 
 イレギュラーも甚だしい経歴で生きています。
 
 家族・親族が経営者一族であったということもあって、私は、大学を卒業していきなり起業の道を選びました。(まぁ様々な事情があり、起業の道を選んだという理由もありますが。)

 そんな経験から、起業して後悔しがちなことをまとめてみました。

 ちなみに、今では、様々な事情もなくなり、『一度は組織に所属したい』という思いから、サラリーマンをやっています。
 
 このブログでは、そんな特殊な経験から、『サラリーマンの副業として使える情報』を公開していまたりします。

『後悔しがちなこと』をまとめるが、起業は否定はしない

 私は、今は縁あってある組織に所属し、サラリーマンという立場で楽しく仕事をさせてもらっています。
 
 言い訳になりそうなので、あまり言いたくはありませんが・・・。

 私の場合は、事業がダメになったからサラリーマンになったわけではありません。
 
 組織に所属したことがなかったため、サラリーマンという『働き方』がどんなものなのか、非常に興味があったため、『一度は組織に所属したい』という思いで、事業を手放しました。
  
 今は、本当に縁があり、自分の好きな仕事(事業とは別畑)で仕事をさせてもらっています。
 
 そのため、私は、『起業すること』を否定するためにこの記事を書いているのではありません。
 
 どちらかといえば、私は、仕事に対する非常なるモチベーションがあるならば、起業することをおすすめします。
 
 それほど、起業することは、リスクがあるものの、夢もあり、何より自由で、人にガミガミ言われることもありません。
  
 どうしても、サラリーマンであれば、組織に所属している以上、組織のために仕事をしなくてはなりません。
 
 そのため、『人の仕事』に注力することになりますので、楽しくないと感じることが多いです。
 
 その点、起業であれば、自分の強みを活かして、自分の好きな時間に、好きなだけ仕事ができます。
 
 今は、インターネット環境も整っていますので、事務所を持たない仕事であれば、南国に滞在し、仕事を回すなんてことも普通にできます。(私は過去そんな感じで仕事をしていました。)
 
 力があるならば、起業は本当にいいものです。
 
 よって、この記事は、『起業すること』を批判する記事ではなく、起業して困ることを事前に把握して、対策するための記事という位置づけでお願いします。
 

サラリーマンが安易に起業して後悔しがちな7つのこと

1)仕事がなくなる恐怖感がつきまとう

 
 私は、起業 ⇒ サラリーマンという逆流の経歴ですが、起業していた時は、常にこの恐怖感がつきまとっていました。
 
 サラリーマンは、余程末期的な業績の会社でもない限り『給料日』には定額のお給料が支払われます。
 
 ですので、家計のキャッシュフローも計画しやすく、お金の管理もしやすいです。
 
 これに対して、一度起業してしまうと、決まった日に、決まった額の入金があることはほぼありません。
 
 仕事をして、その分だけ入金があるという、『給料日』のない生活が普通です。
 
 つまり、当然のことですが、仕事を自分で取らなければ、収入は0です。
 
 この恐怖は、想像するよりももっと大きな存在感があり、順調な時でも、ふっと恐怖感に襲われる瞬間は度々です。
 
 ここは、サラリーマンでは経験し得ない感覚です。

2)自分で何もかもやらなければいけない

 
 組織(一定の規模以上の企業)に所属していると、事務や細かい作業は、他部署がやってくれます。
 
 一定以上の規模の企業であれば、通常、事務・営業・経理・法務・審査のように、多数の部署・課が存在し、各々が担当業務を消化しているはずです。

 大企業であれば、コピー・交通費の決済・書類の整理等、煩雑な業務は事務員がやってくれるなんてことは普通の待遇だと思います。
 
 これに対して、起業してしまえば、上記のことを全て一人でやらなければならない時期が必ずあります。
 
 経理などの数字を使う業務や、法務などの難しそうな業務も自分でこなさなければなりません。
 
 つまり、専門業務を何でも卒なくこなさなければならないのです。
 
 これは想像以上に負担が大きく、勉強しなければならないことも半端ではありません。
  
 ここは、起業すると非常に面倒だなと後悔してしまうことの一つです。

3)『お金を借りる信用力』がなくなった>

 ある程度規模のある企業に所属していれば、『お金を借りること』はさほど難しくありません。
 
 もちろん、金額にもよりますが、起業に必要な額のお金であれば、サラリーマン(正社員)であれば、比較的楽に借り入れることができます。

 しかし、個人事業主や、設立して間もない会社の代表などの場合、お金を借りることは非常に難しいのが現実です。
 
 つまり、起業してしまった後は、資金調達には非常に苦労するということです。
 
 例えば、銀行から不動産投資のお金を借りようと審査を申し込んだとしても、『過去3年間の決算書を出してほしい』等と言われたりします。
 
 プライベートな面でも、住宅ローンなどをほいほい組むことはできません。
 
 起業して間もなく、高収益を得ているとしても、銀行は安定的な収益を評価しますから、一時期の高収益では、インパクトに欠け、融資を受けることはなかなか高い壁だったします。
 
 起業する方は、この部分を甘く見ない方が良いでしょう。

4)プライベート(遊び)と仕事の境界線が曖昧になった

 起業すると、自分の全ての時間を収益につなげる努力をしなければなりません。
 
 『努力』というよりは、好きなことを仕事にする人が多いので、『遊び』を仕事にするというのが正しい表現でしょうね。
 
 逆に、起業すると、仕事自体が遊びになったりします。
 
 サラリーマンであれば、仕事は会社で、遊びは自宅でというように、メリハリができていることの方が多いと思います。
 
 私も、休みは休み、仕事は仕事と完全にメリハリができていて、過去起業していた時の働き方とは明らかに日常が違っています。
 
 起業すると、遊びやプライベートにも、仕事の厳しさが介入してきますので、その点、遊びを遊びとして、プライベートはプライベートとして、100%楽しむことができないくなってしまうというところは、起業して後悔しがちなことの一つだと言えるでしょう。

5)社名を名乗っても門前払いを喰らうことが多い

 一部上場企業ほどの規模があれば、『一度社名を名乗れば、人に覚えてもらえやすい』のは事実です。
 
 どこそこの超有名企業であれば、名刺を差し出すだけで、相手が勝手に想像し、記憶してくれます。
 
 営業や企画などでも、超有名企業であるというだけで、商売しやすいのは正直、疑いようもない事実です。

 これに対して、起業すれば、まさに裸一貫。
 
 自分という人間をまず初めに覚えてもらうことから始めなければなりませんし、『●●会社』という会社がどのような事業を営んでいる会社で、どのような強みをもった会社なのかを、第一に覚えてもらわなければなりません。
 
 その証拠に、個人事業主や、設立間もない会社が、取引関係を持ちかけても、ほぼほぼ門前払いを喰らうことの方が多いです。
 
 私の場合も、起業していた初期のころは、100以上の企業に電話をかけ『取引をしてもらえないか?』とかけあったものです。
 
 今までネームバリューのある企業に所属していたサラリーマンほど後悔しやすいポイントです。
 
 超有名企業のサラリーマンが、定年後、起業して失敗してしまう例がありますが、これは、会社の看板の力を自分のスキルと勘違いしてしまった典型的悲劇と言えます。
 

6)常に仕事のことが頭の片隅にある

 これは忙しいサラリーマンであれば、普通にあり得ることだと思いますが、起業すると、休みと仕事の日のメリハリはほぼなくなると言って間違いありません。
 
 私自身サラリーマンをやっていますが、正直、休みの日は、仕事のことを忘れてしまっても何の問題もありません。
 
 これに対して、過去起業していたころは、休日旅行に行っている時も、仕事をしていたくらいです。
 
 ノートPCが手放せませんでした。
 
 仕事のことが常に付きまとうのは、起業して後悔しがちなことの一つです。

7)リターンを得られるか曖昧な経費に自腹でお金をかけなくてはいけなくなった

 サラリーマンが、営業をしたり、企画したりと、会社の業務に取り組む場合、『成果を追い求める』ことを念頭に、専門スキルを駆使して、結果さえ出せば、ある意味仕事をしている事になっていたと思います。
 
 この場合、広告費やコピー経費、電話代、マーケティングにかかる経費等々の必要経費から、投資すべき経費まで、会社の自腹で支払っているため、あまり気にかけずに仕事をしている人は少なくないと思います。
  
 私がサラリーマンとして仕事をしてみて一番ビックリしたのが、この点です。
 
 バンバンコピーをしても何も言われませんし、無駄と思われる経費を書けても、それが数字を出すためであれば何も言われません。
 
 しかし、余程収益を上げているのでもなければ、起業してすぐに、このような経費のかけ方はできません。
 
 自腹で、収益につながるかどうか分からない経費の支出をしなければならないことは、後悔してしまうポイントです。

8)意外と自由な時間がなくなった

 起業すれば、ハッピーリタイヤのようなフリーなイメージがありますが、正直、何もかも自分でやらなければならないため、自由な時間は少なくなるのが現実です。
 
 暇な時間ができれば、事業のことを考えているという起業家は非常に多いです。
 
 遊ぶならば、その時間を使って、新しい本を読みたいという起業家は多数派です。
 
 起業して、間もないころは、自由などありません。

9)小さな失敗にも細かくなった

 サラリーマンであれば、小さな失敗をしたくらいで自分の腹は痛みません。
 
 軽く上司に怒られる程度でしょうし、そこそこの規模の会社であれば、小さなミスなどミスの範疇に入らないかもしれません。
 
 しかし、起業した場合は、その小さなミスがダイレクトに収益を圧迫してしまう事態は珍しくありません。
 
 小さなミスで、お客様とトラブルになり、それが収益に影響を与えたり、自分の時間を拘束してしまったりして、悪循環を生じさせることもあります。
 
 起業すると、いうろいろなことに細かくなってしまいます。

10)仲間の力を頼りにしにくい

 起業した場合、初期の段階は、ほぼ一人で運営する事が多いと思います。
 
 サラリーマンとして、一定の規模の企業に所属している場合、営業・企画・法務・経理等様々な部署が存在していますから、何か専門的なことで困っても、他部署に依頼したり相談すれば、サクッと解決してくれる事が多いと思います。
 
 例えば、法律的な課題で悩みが出たとしても、法務部に相談すれば、サクッと答えを持ってきてくれることも珍しくありません。
 
 他にも、会計のことで困れば、経理に相談し、業者ともめれば営業に相談すれば仲間の力で仕事の問題を解決することができます。
 
 しかし、企業した場合は、この仲間の力を頼りにできるという環境が整っていませんから、様々なことで仕事が止まります。
 
 例えば、ある面白い企画を思いついたとして、それをWEB上で公開したいとします。
 
 しかし、あなたはIT関係の技術は不得手で、この企画を実現させようとすると、なかなかの努力が必要になってくような場合です。
 
 サラリーマンならば、システム関係の部署に相談すれば一挙に仕事が進むかもしれません。
 
 もちろん、起業して自分に無いスキルは、外注することで解決できますが、本格的なWEBサイトを構築する場合数百万の投資が必要になったりしますので、サラリーマンの時程気軽に踏み出せません。
 
 ここは、仕事のスピードという面では、大きく後悔してしまいがちな部分でしょう。

起業して後悔しがちな7つのこと

  • 1)仕事がなくなる恐怖感がつきまとう
  • 2)自分で何もかもやらなければいけない
  • 3)『お金を借りる信用力』がなくなった>
  • 4)プライベートと仕事の境界線が曖昧になった
  • 5)社名を名乗っても門前払いを喰らうことが多い
  • 6)常に仕事のことが頭の片隅にある
  • 7)リターンを得られるか曖昧な経費に自腹でお金をかけなくてはいけなくなった
  • 8)意外と自由な時間がなくなった
  • 9)小さな失敗にも細かくなった
  • 10)仲間の力を頼りにしにくい
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最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

学鬼
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